おなじみ木原君から回ってきたよ~。
さてさて、期待通り(?)の答えができますでしょーーか?!
にしても……悩むなあ……。
1.直感で選び出してください。今、一番お気に入りの一冊。
『サム・ホーソンの事件簿』 ホック,E.D.
現在短編小説の練習をしていて、その参考になるのが彼だと聞いたので、一生懸命読んでます。今かばんの中に入ってるのが4集目。ってあれ、本棚じゃない(笑)
「不可能犯罪」のトリックを暴く!というのが売りみたいですが、優しい語り口(ホーソンはお医者さん)の一人称で、禁酒法時代のレトロアメリカの雰囲気を伝えてくれる読みやすいミステリです。
保安官がかわいいんだ、もう!ポアロにおけるへースティングスみたいなポジションですね。(ワトソンではない、あんまり賢くないから)
2.大きな声で訴えてください。ぜひ、他の人にも読んで貰いたい一冊。
『悪い奴は友を選ぶ』 テリ・ホワイト
絶 賛テリ・ホワイト祭、リターンズ中なので、これを。あからさまな萌えなんて目じゃないぜ、男の生き様っちゅーのは結局死の淵にあっても変えられないし、一 度負った心の傷はそう簡単に癒えないし、人の人生を背負えるほど人間は強くなれない、とかそういうのがぐるぐる絡み合って読み終わった後、苦いコーヒーが 飲みたくなります。
3.遠慮無用です。思う存分語ってください、この一冊。
『モンスター』 浦沢直樹
一冊じゃねえ……。だけど、私的にぐっと来たシーンのある12巻と14~15巻より。
12巻では、「笑い方」も「人の愛し方」も知らないグリマーがはじめて涙を流して、子供を抱きしめるシーンで落ちました。狂気の教育が明らかになってきて、また一人犠牲者が出そうだったところを彼の必死の説得で少年はこちら側に踏みとどまる。
ただの「いい人」として登場したグリマーの中身がじわじわと明らかになり、主人公の目的に道筋がついていく。その中で彼が涙を流せたこと、が救いの一つのように思ったんです。
ううう、超人シュタイナーは僕の中にいるんだよ!
そして14~15巻。実写化するなら、マルティンはもう少しくたびれたブラピにやって頂けたらと思います。と、思ったんですが、ティルの方がいいです。うん、無精髭でね。(三つ編み禁)
それはおいといて!ここだけ完全なハードボイルドが繰り広げられます。何が良いって、ここだけはエヴァがストーリーの主軸なのに、マルティン視点で描かれているということ!これがまたぐっと来るんだなあ~!
『守ってやろうと思った。』
『俺はふいに……この女を守ってやろうと思った……。』
もう、ここで、真弓的号泣ポイントが……。
キスバンのジミーに似た感じなんですけど、本当に出合ったばかりのアル中女にはじめはうんざりしているのに、弱さ、を見つけたらほっとけなくなる、ぶっとい男なんですよ、マルティン。
あああ~、泣ける!
あまりに恐くて(ホラーとかじゃない分、余計に)9巻で読むのをやめていたのですが、ゆえあって読み直し、あとは一気に最後まで読み切りました。
ただただ、そのストーリーに圧巻。何度読んでも恐いし、飽きないし、……って拙い言葉じゃ表現することもできないくらい、良かったです。
そして、個人的にこれを通し読みしたことで、とある悩みがふっきれました。スランプ脱出のきっかけ(笑)ありがてえ。
4.厳選して選び出してください。貴方の本棚にある、一番「表紙が美しい」と思う一冊。
私もデザイン系、写真集は除いて探してみました
内容は今足りないのは、今後世界的危機に陥るのは「石油」じゃなくて「水」なの だ!ということを書いた渾身のノンフィクション。まさに全世界、足で稼いだルポの数々を読んでいるだけで、ちょっと背筋が寒くなります。2002年の本な のに、現実は何も解決していないというのも怖いですね。
ですが、浸透圧の技術の革新は急がれていて、海水→水というのが基本対策とされているようです。しかし、海水がない地域は…どうなっちゃうんだろう。
というわけで、デザインです。
水の写真をモチーフにシンプルなタイポグラフがアクセントになってていいなって。
そういう内容の本だと一見だとわからないですよね。
『哀れ、ダーリンは娼夫?』 ルパート・エヴァレット
本のレビューはコチラにしてありますので、ご参考に!今が旬、ナルニアの狐さんの声やってらっしゃいます、ルパート・エヴァレットさんの衝撃の自伝的小説の日本版の表紙です。
すんごくかわいい!「美しい」というカテゴリーじゃないんですが、これぞフレンチ・キッチュっていうのがわかる、大好きな装丁です。
5.思い出してみてください。好きな台詞と、出典。
ギーヴの台詞は私にとっても伝説だよ、木原君。
となると…だ。
「頭が参れば、体がお役に立ちますぞ。」ボロミア@指輪物語
衝撃的な出会いでした(笑)なんか、こう…その前後の虐げられっぷりを読むにつけ、ここのほがらかさというか、ややもすれば痛々しい感じが……如実に表現されています。
「綺麗な虹を見るためには、少しの雨宿りはつきものじゃないか」牛尾御門@Mr.フルスイング
くさいと言われようと、何と言おうと、大好きだ!!なんというか、私のお話のテーマとして(どのジャンルでも)「夜明け」っていうのがあるんですよ。そこで言いたいことを爽やかに表現するとこうなるのかな、って。
まじで、ミスフルは名言の宝庫だと思うんだけどな……。マジ泣きしてるのって私だけかしらん…。
本じゃないけど、印象に残ってる台詞は「ジャイアント・ロボ」内にいっぱいある、あるよー。
あと、三国志とか(どれを是としていいかわからないので、今回は見送り。やっぱり漢文で?)銀英伝とか……つうか、もう、いっぱいありすぎ。
なんか、ぱっと思い出せたやつがこの二つでした……。
6.今、読んでみたいor気になっている一冊。
ハヤリのダン・ブラウンものですかね!
でもまだ読み終わってない本が山程あるから、その後ですねー。
まずはインド三部作のシャープからなんだってばさ!
7.ざっと眺めてみてください。「このタイトル凄いよな」と思う一冊。
前述の「哀れ~」よりすごいタイトルに出会えてないんですけど……(笑)
でも原題は「Hello Darling. Are you working?」です。まあ、普通?
8.自慢してください。「これを読み切った自分を褒めてやりたい」一冊。
『ユリシーズ』 ジェイムズ・ジョイス
ごめんなさい、いまだにさてはてふふ~ん、です(汗)
三回くらい読みきってはいるんですが、勝てません。私はこの本に勝てません!
『ドン・キ・ホーテ』セルバンテス
この間、新装版セットが出て思わず…買ってしまいました。だってだって、大好きな画家「堀越千秋」さんの挿絵なんだもーーん!すごいんですよ、この人。エッセイ、最高です。スペイン好きなら絶対読むべし。大家さんとの戦いが見ものです。
あ、でも、読んだのは文庫版。新装版は翻訳の人が違うので、また再チャレンジします。こっちは勝てなかったけど、読めたよ。読んだって言える!
でもわたくし、挫折ちゃんなのです。ほんと、色々チャレンジしなくちゃ駄目だなあ……。
9.頭を捻って考えてください。 「これは絶対、このバトン見ている他の人が持っていない」
と思う一冊。
『サンスクリット語辞典』
……必要でしたら、いつでもお貸しいたします。英語との対訳です…。
『London Encycropedia』
こちらも必要な方はいつでもどうぞ!……むずい!マニアック!重い!高い!
他にもありますが、恥ずかしくて口に出せません。
ギンガマンの設定資料集とか、言えません。
10.バトンを回す人、3人
んじゃ、お返ししちゃおうかな。
『GOINGUNDERGROUND』のお二方!
楽しい本を紹介してくださいませ!!

