◆Tell Me That You Love Me◆

Genre:メロドラマ:現代:超美貌

<全部ネタばれです>

こんなに納得いかない展開ははじめてだ!!!!!
と、叫んでしまいました。
もう、びっくりです。ありえないです。ある意味プリンスより納得いかない……。
で、もってチャタレーさんが軽薄な男の役で、そりゃーもう、軽くて、軽くてびっくりです。
っちゅーか、このレビューを書く時に調べてわかったくらい、誰だかわかりませんでした。

まあ字幕がないのではっきりとはわからないんですが、お話としてはこんな感じです。
主人公は今をときめく負け犬ちゃん(この表現どうにかならんかね)女性誌の編集なんかをやってて、個室を持ってるくらいだからなかなかのおえらいさんと見た。名前はローラちゃん……。
………。
………………え、えっらい……もっさいヒロインなんですわ(言っちゃった)
クラリッサたんもまあ……そりゃ、もう、って感じなんですが、彼女には『愛嬌』がある&不幸な境遇のせいか(つうか豆@ラブレイスが酷すぎて)かわいそく思えて、応援したくなっちゃうから許せるンですよ。巷では「これでスカーレット・オハラを名乗るのか?」と言われちゃってるらしいジョアンヌ・ウォーリー・キルマー嬢なんか美女中の美女!に見えますよ、彼女を見たら(実際スキャンダルの時はむっちゃかわいかったし!)
………。
私、レビューであんまりこういうこと言わないようにしてたのに(泣)その誓いを破ってしまいたくなるくらいの、ヒロインにまずはたじろぎます……。
で、そのローラは小さい頃からハーレクインな世界観にむちゃくちゃあこがれてるんですよ。いつか王子様が、いつかお城で舞踏会!みたいなね。それを夢に何度も見てた、みたいな展開なのかな?(よくわかってない)
まあ、それで彼女もお年頃の誕生日、その日を迎えるわけですよ。一応別れたってことになってるけど、メッセンジャーをやってるようなちゃらっとした元彼マイケル(チャタレーさん)が誕生日のディナーをしようって言ってくれるわけですよ。フリーだし気心もしれてるし、まいっかーって感じでそこそこのレストランにいきます。
で、なんか感じの悪い?ローラちゃんの上司と結婚しちゃえよー、とかまあ気の利かないことを言うわけですよ、マイケル君が。したら「何言ってんのよ!」と切れて(グッジョブ・ローラ)トイレに行っちゃいます。あーいつになったら豆こは出てくるのかしらん、と思いながら見てると、二人の食事は終わりに近づきます。で、まあチェック(イギリス英語だとビルっちゅーんだっけ?)それを見たら、マイケルがウェイトレスの電話番号を聞き出すためのメモがあって(あれ?番号だったかな?)ローラ、ぶち切れ(グッジョブ・ローラ2)!
「てめーふざけんな!二度と顔も見たくない!」的なこと(……ニュアンス)を言ってレストランを飛び出し、夜の町を疾走していきます。さあ、皆さん、ここからがお約束。
案の定、人気のない、酔っぱらいが道路で転がってるような、柄のわるーーーーいところに出てしまいます。ちょっとしたドレスをお召しになったローラ、近づいて来る足音、絶対絶命のピンチーー!明日入稿なのよー!!!(想像)

と、そこへ。

超・絶・美・形   登場!!!!!

「!」でも一応身構えるヒロイン。
「……とんだ剣幕だったね。」みたいな(すいません。聞き取れません)ことを言って豆こが登場します。そりゃーもう格好良いですだよ、旦那!品の良いお召し物に、優雅な物腰、優しそうな声、まったスマイルの美しいこと、美しいこと。
>>BGMは「いつか王子様が」でお願いします。
「ここらは危ないよ。それから、この支払いはお節介かと思ったけど僕がしておいた。」とか、そんなことを言ってにっこり微笑む王子様、基い、豆。はじめは警戒していたローラも明らかにチンピラとは違う彼にちょっと気を許します。そんな格好では危険だとか何とか言って彼はローラの為にタクシーを呼んであげよう、ということになります。
この当時で車載の電話を持っており、彼は紳士的に車を手配し、まさに「王子様」のように彼女に救いの手をさしのべてあげるわけです。
彼の名前は「ガブリエル」ど、どこまで恥ずかしいんだ、脚本家出て恋☆なんて思いながら「名前しか書いてない怪しいことこの上ない名刺」を彼女に渡すんです。………レストランでどうやら一目惚れしたらしいです……元彼の失礼な言動に大暴れしていた女に、一目惚れしたらしいです!!ガブリエル!!!なんて無垢なんだ(?)

そしてガブリエルの猛アタックがはじまります。オフィスに薔薇を144本(何の意味があるんだろう。12の二乗?)送りつけたり、迎えにきたり、……で、はじめはチュウすらなかなかしないんですよ。あくまで紳士的に。あくまで優雅に!
もうなんか、この辺よく覚えてません(こら)だってねえー、豆ちゃんがこんなに健気で美人で尽くしてるのにねえ……元彼とふらふら遊んでたりするんですわ、ローラちゃんが。
で、夜勤で疲れ切ったところにガブリエル、高級ケータリングを用意して乾杯☆なんてことまでしちゃうわけですよ。で、まあ、ラブシーンのようなことがあったりして(肌綺麗なんですわ、ローラちゃんじゃなくて、ガブが)いよいよ、これからも一緒にいよう的展開へ!!まあ、当然ですわねえ。ローラちゃんも脱負け犬かと思って心うきうきです。
……当たり前だよねえ。
超美形、しかも自分のことめったらに愛してくれちゃう、さらには金持ち、すっごく優しい……てんですよ?断るわけがない!
しかし……。
一転ハーレクインから……
二時間ドラマへと……趣を変えていくのです。

よし、プロポーズするぞ!と気合いを入れたガブリエル。レストランで結婚してください!とストレートに告げます。このあたりからローラ、あまりの展開の早さにどぎまぎしてるんですが、まあ、嬉しい。夢にまで見た王子様との結婚だ。
と、……その時。酔っぱらった上司?知り合いがからかってくる。ヒューヒュー熱い、熱い!みたいな、あれ。でもガブリエルは返事を待たされてる状態、こんな大事な時に………っ信じらんねーーーー!

バキィイイイ!!!裏拳炸裂!!!

「うぎゃーーー、鼻が折れた、折れたーーーーっ!」と暴れる上司、はじめて見せるガブリエルの暴力性にびっくりローラ!パーフェクトだと思っていた恋人が「ちょっと変わってるかも」と思いはじめたローラはプロポーズを一度は受け入れて、ドレスの仕度までしておきながら、だんだんガブが怖くなってきます。毎日の電話、マイケルへの嫉妬、それが全部恐怖の対象となるのは……結構あっという間。
ぶっちゃけ、ストーカー、っていうほどのことではありません。情熱的、かな?と思う程度です。でもまあ前彼があちこちに手を出すようなちゃらんぽらんさん、じゃ免疫ないのかもしれないんですが、実家に帰った時に「私が夢見ていたおとぎ話は現実とは違うのね!」と気づいてしまうんです。

電話に出ない→居留守→電話を壊す→逃亡……と、まあ、見事な逃げっぷり。その間にもマイケルの部屋にガブリエルが押しかけて「心変わりしたのはおまえのせいだ」的に暴れたりして……、と不穏な空気がぎゅんぎゅんします。

そう、このタイトル。
はじめはヒロインが豆こに訴えているのかと思いきや……
逆だったんです!!!しょ、衝撃的~~~!!
ジョン豆ではよくやってるんですが、こんなヒロイン相手にやるたー思ってもみませんでした。
「ねえ、俺のこと好きなの?教えてよ!」なんてのはにゃんこちゃんだけの特技かと思ってました。
むがーーー!!

それで、思い余ったガブリエル。ついにローラの部屋に侵入します。
チャララッチャララッチャーラー!!(火サス終わっちゃったねえ)
もしくは、シャイニング、です。
包丁を手にしたガブリエルが暗闇に!!!
ひえーーー!!!
あ、ありえない、何で、ただのラブストーリーじゃなかったの!?
そして、ガブリエルにとって「ザキ(@ドラクエ)」にも等しい言葉が発せられます。
「私はあなたを愛してないわ!」
………。
……………そ、そんな。
……………………………まさか!!!!(真弓の声)
「僕は……永遠に愛してる………。」

 
わ、渡辺○一的展開が待っていると思わせておいて………。(鴨すき食って心中とか、ああいうの)

………ガブリエルちゃん、自分のお腹を………。
ぐさっと。

ぐさーーーっと。

してしまいました(泣)

 

ローラ、あっさり職場復帰。
…………………………………………………それってどうなの?
つうか、ガブちゃん……永遠捧げる程のむにゃむにゃか?!いや、人間顔じゃにゃい、ハートだぜい!?
しかし……ちょっと部下をあごで使う感じの……姉ちゃんだったぜ?
(ていうか、だいたいが一目惚れ)
………ねえ、ガブちゃん!!と、あまりの納得のいかなさに悲鳴をあげてしまいました。

ふう……。
やっぱり納得いかねえぜ、ベイビー。
無理矢理導き出した結論としたらですねえ……
『美人薄命』
これしかないかもしれません。

むきーーーっ!!
ロバート・アスクより衝撃的な死、でした。色んな意味で……。

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