二、三回目 Genre:策士(かも?):コスチューム
ええい、ブラピファン頑張れ。劇場を普通の人でもっと埋めてくれーと思った今日この頃。二回目はあんまり体調よくない時に見たので、三回目とフュージョンしてお送りします。
今回はバイリンガルと神話詳しい子とトロイ遺跡もマルタ島もロケ地のメキシコも行ったことのある(普通に旅行なんだろうけど)という強者、カタギとは思えないキャリアの友人と見てきました。
特にギリシャ神話に詳しい子は驚きの連続だったようで(笑)「あの金きらしたのがアポロン!?あ、ありえねー!」ってのがツボにはまりました。私がトロイ国民ならあれをちょっと拝めない(苦笑)そもそも神話にあるパリスの審判ってのはどうしてパリスに聞いたんでしょうね。権力のヘラ、戦のアテネ、美のアフロディテの中から一番美人はだ・あ・れ?とパリスが尋ねられるんですが…。私だったらヘラを選んで、その権力をもらい戦も天下一の美女も頂くのですが、そういうドラゴンボールに100個のお願い聞いて欲しいと頼むような方法は駄目だったんでしょうか。曲解すれば「お兄ちゃんがいるのに権力なんかいらないよ!」という涙ぐましい(?)意図があるのかもしれませんが。
それはともかくです、神話のない世界にようやく馴れ始めたところに衝撃の登場が。
「ちょっと待て、これはオデュッセウスなのか!?」
私もそう思いましたよ、はい。つーわけで今日も行ってみよー!オデュッセウスの案外やりたい放題だぞ、君!ツッコミコーナー!
○タコの盾を持つ男(ややかわいい)○
・姫オーラ、だと思ってましたが…案外これはもうちょっとしたたかなクイーンかもしれない。ようやくまともに直視できるようになってきたんですが(苦笑)ひげをじょりじょりじょりしつつ、キラン☆キラン☆と視線で語り合おうとするのはやめてください、もだえるから(私が)なんつーか、あんな風にあからさまにチャームをふりまく人をはじめて見た気がします。そりゃパトロクロスなんてまだ若いもん、すぐしっぽがふれちゃうよね。そして差し迫った大戦争を前にしてるにしてはやっぱり誘い方が自分勝手。俺のために、妻も喜ぶ、ってすごい自信だよね。それで動くとおもってるんだ、この人!たち悪い!うん、やっぱりどっちかっていうとクイーンだな。
・「腕を組んでるからって軍師だと思うなよ」という友達のツッコミがうけました。確かに、確かに~~っ!かしこさのアピールがそれですか!でも今までの豆っちの出た映画では見られない腕の組み方のような気がしません。もっとどすこい型のは見たことがあるような、ないような感じだったけど、今回の「自分を抱きしめちゃう」系のはあんまり見たことがない!あんなまぁるい肩だしてさ、リボンで止めてさ、それであのポーズ。軍師ではない、軍師なんかじゃない!(言いたいとこがあるとすれば、オデュッセウスでもないと思う・笑)
・退却時に総大将に進言するまではいい、それはいい、軍師だから。馬車に飛び乗るのもよしとしよう。ねえ、なんでアガメムノンに手綱握らせてるの?しかも何で号令あんたがかけてるの?全然気づかなかったんですが、これってやや萌えました。わー、イタカの王様やりたい放題~みたいな。この辺でちょこーっと中間管理職色が薄まっちゃうんだよね。王様、のわりにふらふら天幕の間とか歩いてそうだし気さくな感じがしますね。一緒に車座になってごはんとか食べてそうだし。ああ、いいな一般兵。あのスマイリーオデたんを毎日拝見できるんだー。
・しかもアガメムノンに言い過ぎです。結構酷いことさらりと言ってます。ほら、やっぱり尻にしかれてるんだよ!名誉なんてどうでもいー、弟は死んだーとかオデじゃなければ断首なんじゃないの?アキレスファンが結構幕下にも多いから強気で怒りを表してるのかもしれないけどさー。私として開き直っちゃったアガメムノンにあとで個別に教育的指導を与えつつ飴も与えてあげて欲しい。え、私のアガオデってラブラブなの?
・友人最大の驚き。「戦い過ぎ!!」木馬は考えたけど中には入りたくないとごねたオデたん(だったはず)、それも無責任だとは思いますが映画のオデたんはすごいです。歌って踊れる軍師、基い、誘惑して戦える軍師です。盾でガスガスっと殴って突き進みます(笑)いやー、強い。でもあれでやや押しの強いパリスだったら火だるまですよ。もうちょっと先のことも考えましょう。
・ああ、愛ゆえにツッコミ過ぎてしまうオデュッセウス。かわいいな~、もう!
○カップリング・ラ・ラ・ラ○
・エウドロス×アキレス:ファンフィクションからはじまる恋もあるよね!というわけでお友達が大プッシュのカップリング、頭に入れてみたらもうエウアキが何故メジャーでないかわからないくらいに萌えますよ、皆さん。My Loadを連呼しすぎですし、よく見ると男前なんですよ、エウドロス!ひたむきだし、真面目だし、何てったってアキレスの頑なな心を癒したのはエウドロスです(え?)まあ、とにかく、大きな声で言わせてもらいます。オススメです!し、し、良いスメアゴル嘘は言わないよ…。まったく関係のない話ですが、アキレスの皮のミニスカートには昔のホンダミナコのにおいがします。へそを出して踊りそうな、あれです。マリリーン。
・アガメムノン×オデュッセウス:うちのは鬼畜でもなければセクハラでもありません。うっかりワガママで高慢にも見える天然策士の尻に引かれるややへたれな王様というスタンスです(えー!!)いや、ちゃんと威厳を保とうとしてるんだけど最後の最後でがっくり来ちゃうような、そんな昭和のにおいのするホームドラマのようなアガオデ希望。中間管理職っぽさを全面に押し出してるオデたんの場合は、おかんみたいな感じでお痛の過ぎる王様を叱って欲しかったり、ってやっぱり妙なスタンスだ(苦笑)ああ、でもそれを読みたいんだ、自分の以外で(笑)
・オデュッセウス様を愛し隊×オデュッセウス:実はこれが本命です。パリスVSメネラオスのときにオデたんの隣で手綱握ってるのがリーダー(やや男前だったので)で、回覧板とかありそうなイタカ組の皆さん。何でタコなんだよと疑問を抱きつつ毎日健気に頑張っているんです。「慰めが必要な」夜にはオデたんが天幕にやってきて皆の労をねぎらってくれるんだよ。え、体でお役に立つのかって?何言ってるんですか、オデは策士ですよ。頭は参ってないんです!本番なんてさせないんですよ、高値の花ですから(当たり前です、王様なんです)。せいぜい、高台においてある椅子の上で「氷の微笑」ばりの足の組み替えをしたり、うっかり肩ひもほどけちゃった☆みたいなサービスを見せたりするくらいじゃないでしょうか。芸能人水泳大会!ぽろりもあるよ的な。いいな、そんなんでも愛し隊に入りたいものです。
○ヘックターーーーァル!○
豪州の人は腹が出るのでしょうか、ぽっこりと(笑)それはおいといて、ヘクトルの男前度はぶっちぎりナンバー1ですね。台詞は案外少ないんですが一言ずつに重みがあって、表情でそれを際だたせる。アンドロマケーとの愛情が全編を通して一番好き。こんな奥さん欲しいよ~(あごは割れてなくていい)!
でも一番感情面での葛藤とか迷いとかが表現されてました。駄目な弟に対するもどかしさと心配と愛と、現実を見れない幹部との軋轢とか、肉親への情愛の深さとか、トロイ代表!というのはここら辺でも出てたんじゃないかと思います。萌えなしに、格好良いよ…ヘクターァル!さあ、皆さんご一緒に、ヘックタァーーーーッル!(勝負してどうする)
いつものレビューとテンション違いすぎるな。
超大作なだけに
ツッコミどころも超大作(笑)