一回目 Genre:策士(笑):コスチューム
こんなにも嬉しい予想の裏切り方ははじめてです。ええと、簡単に言ってしまえば普通にブラピのファンはもちろん必見だと思うのですが、豆ファンこそ必見です!ボロミア後、20分以上の出番のある映画に字幕があるものはないのよ、とお嘆きのそこのあなたこそ見るべきですぞ!
と、いうくらい…おいしかったです。
○まずは全体的な○
なんつーか、もうー、パリス…。こんなに駄目だったっけ?愛の為の戦い、というキャッチコピー通り、わっかり安いラブストーリーが無理矢理盛り込んであります(笑)悪い意味ではなく男の人が書いた少年~青年系の漫画(アクション系)に突如現れたエピソード、みたいな気がしました。と、唐突~。でもまあ、ヘレンは思ってた以上にきれいだったので無理もないと思います、が。こんな弟がいながら優しすぎる兄に正直やられました。ヘクトルの性格普通に好み過ぎです。萌えというよりも珍しく普通に(笑)ただ、それが良いことかどうかは…謎ですが。
トロイ側の人の衣装がすっごくきれいで、城の中もよく作られてるな~と舞台美術に関しては絶賛させてください。好きなんだー、こういうの。その代わりトロイ外の人のテントとかは海の家っぽかったなんて言わないわ。
ああ、でも後はちょっと語れるほど覚えてないんで、二回目以降でレビューしようっと。なぜなら『オデッセウス』がいつ出てくるのか、に集中しすぎていて、その…たまに遠い世界に……(苦笑)
絵に描いたような『歴史系超大作』で遊びの要素が限りなく少ないのでやや気疲れしちゃいました。『キャシャーン』の後の二本立てだっからだとは思うけど、今度は主にヘクトル中心に見ますぞ。
急にミケーレ(ナイジェル=テリー)が出てきて動揺してしまい、その後登場するたびに「ミケーレ!」「ラヌッチオ!」とこだましてました…。
ああ!!なんかおかしい、パリスがへたれ過ぎる!と思ったらメネラオス、死なないんじゃなかったっけ?
○こんなオデッセウスはじめて!○
帰ってきてすぐにイリアス、ちょっと読み直して見たんですが…。やっぱり、そうだよ。こんなオデッセウスはじめてだよ!台詞はうろ覚えなんですが(出てきたこどだけに興奮していて…)、『彼を口説けるのはあの男しかいない』という王様のモノローグの後に出てきた…その登場シーン!ひ、姫?なんちゅーかめちゃくちゃ「口説きにきました!」という気合いというか色気をふりまいてるこんな軍師(一応王様)見たことない!!(イタカ、という表記の方が好きだなー。イタケーってちょっと間抜けで)オデュッセウスの台詞だけでいいからスクリプトが欲しいです…。というか最近萌え映画に会うたびに思うんですが、スクリプトって売ってないんですかね~。とりあえず指輪とマスコマとTROYが欲しいです。だって、だって!「俺のために戦えばいい?」でしたっけ??For me、だったか、to meだったか忘れましたが。もー…口説きに来たという前提で言ってるもんだから、たちが悪い。さすが策士です(笑)イノセント誘い受け、たちが悪い…。しかも必要のない(笑)アキレスとのからみもあったりして。今更来やがって、みたいなアキレスに笑う、あの顔!『来ちゃった☆』の登場シーンに匹敵するかわいさです。さらに、以心伝心ぷりを出してみたり…。運命を変えたのはオデュッセウスなのか!としみじみ思うほどの姫オーラです。
しかも相当な重要キャラにもかかわらず、側近も近くにいないし、結構アガメムノンに言いたいこと言ったりしてます、かわいい~。やっぱり見たことないよ、こんなの。スクリプトのせいなのか、演出のせいなのか、豆のせいなのか、くさった目のせいなのかこの辺ではまだわかりませんでした。
ポジション的には「中間管理職」豆というなかなか見れないところにいます。上からアキレスのことでねちこく言われ、下からは文句ぶーぶー言われ、ちょっといいです。課長豆って感じです(?)
アキレスが戦ってると「策士」なのに前線に見学に来ちゃうし、ぷるぷるしちゃうし。トロイの方のヘレンとアンドロマケーとやってること同じです(笑)乙女ちっく策士万歳!!策は「退却」と「木馬」だけですが!!
策士のくせにやったら強いしな……。なんかもう、オデュッセウス的には!って感じかもですが、豆萌え的にはかなりポイントの高いこの映画、次は……緩急をつけて見たいと思います。わはは。
で、一つ、最初と最後だけは気を抜かないで!!もーー、声でわかると思いますが、モノローグ担当ですよ。本当に日本のCMとポスター作ったのはどこの代理店なんだと思いましたよー。なんだよ、全然主役級じゃねえか!!(原作があれなのにどうしてあそこまで軽視されてしまうのかと不思議だったのですが)
I Lived……、なんですが、早く二回目見ないと「暴れ馬」ヘクトルのままで記憶が固まってしまいそうです。絶対違うんですが、この枕詞…。
○次回作・笑○ 映画と関係ないですよ。しかも長いですよ。
『オデュッセイア~エーゲ海の真珠~』
イリアスに続くとされるこのお話はびっくりするほどファンタジックになります(笑)前にもどっかで書いたんですが。
・サイクロップスに仲間を食い殺されたり(ここでポリフェムス(巨人)×オデュッセウスを入れましょう)
・ポセイドン(巨人のパパだったの)に祟られて王様なのに、唯一と言って良いほど残った戦勝者側幹部だったのに、そりゃーもう困ったことが連続する苦難の道のりに…。
・アイオリア群島の王、アイオロスにあれこれ世話をやいてもらったり(もちろん体で役に立って欲しいところ)
・うっかりさんをやってしまい、また漂流しなくちゃならなくなって…
・また食人鬼に襲われ(なぜか彼の船だけが残る)
・部下を探索させてたら全部豚にされちゃって…
・天の使い?のヘルメスに助けられ(ここでも体で…以下略)
・魔女が愛人になったりするんだけど(それはややどうでもよい)
・セイレーンと戦ったり、妖怪と戦ったり、とにかく七転八倒(違う)の大活躍。
・困った部下(まだちょっと残ってたらしい)のせいで、ヘリオスっちゅー神様に祟られて(どこが策士なんだ、そろそろ教えてくれ…)
・やや、アテナの援護を受けてるんですが、この人にどうしてそんなことが起きたのか、覚えてません…。なんとか故郷に帰してやろうとしてくれるんですな。
・なんか変な島に辿り着いたらそこの女神に恋されて七年間引き留められる(いい加減いい年に…)
・息子がスパルタに行って、父が生きてるらしーって話を聞いたりしてるうちに…(島で遊んでます、父)
・ゼウスがヘルメスを使って島の女神を説得してくれます(ヘルメス×オデュッセウス激しく希望ですが、この際ゼウスでもいいです)
・ナウシーカーっていうどっかの王女がさらに助けてくれて…
・乞食っぽい格好でようやく帰還したはいいんだけど、美しい妻(ほとんど忘れてたくせにな!)が自分と同じくらいモテモテ状態にあり、その言い寄る男達に城が荒らされてて大変なことになってた、故国。
・笑えることに豚飼い(なんでだったっけなー)、と息子と協力してそいつらを駆逐して…。
・ようやくお家のベッドで眠れるようになりましたとさ、というお話なんですが。
これで、よろしくお願いしますよ。
何なら女神を全部お兄さんに置き換えてくれてもかまいません。むしろそっちの方向でアレンジしてくれても全然かまいませんぞ。しかし、あんまりな展開に現代人としてはびっくりです。あ り え な い!