『女を殴るのは、趣味じゃねえ。』
さてはて。賛否まっぷたつらしいこの映画ですが、真弓的にはあまりにもツボにはまりすぎて、ボロ泣きしてました。これは映画館で私だけでした。地球上でも少ないかもしれませんが、泣いてました…(痛)
ああー、くどこゆーーい話が続きますので、スルーしちゃってOKです。自分の高ぶりを抑えるために書いてます(苦笑)
あ、ちなみにこの台詞、真弓の座右の銘です(えー?)
『Trouble Makers』とは名前ばかりなり、と思ってしまうのはロッドの「友達と子供と尊敬する人」を大事にする人だな~と思う印象のせいでしょうか。あんまりゴ シップには詳しくないんですがパンフレットを読む限り、タラちゃんに1ドルで曲を書きそのかわりに1ドルで監督に入ってもらう、てなことをやったり、意地 でも映像化させんぞー!と気合入れてたフランク・ミラーにも「こんなん作りますから、お願いします!なんなら監督も一緒にやりましょ!」と、仁義を通すあ たりとか…ねえ?そんな気がして。
まあ、シン・シティだけを見た人はまさかスパイキッズが…!と思うでしょうね~。早く鮫少年みたいなあ~(日本…来るのかな)
で、ロッド君は監督も編集も音楽もコンテもスクリプトも全部やっちゃう人だから、ワンマンなのかと思ったら、どっこい。このシン・シティワールドをやりすぎることもなく(タラちゃんで心配してたけど)作り上げました!見てみて~!って感じがしました(笑)すっげーや!!
私の目標はロッド君ですから。いや、タラちゃんもある意味憧れの人(爆笑)なんだけど彼ほど、俗世を捨てきれないから、私。
ミラーさんは映画にまで出てたみたいですが(気づかなかった・笑)死に役じゃあ、次回出れないじゃん。詰めが甘いぞ!
◆Images◆
徹頭徹尾コミックをまんま絵コンテにした、スーパーマンガチックアクションは見飽きることはなく、ホント斬新でした。そう飛ぶか~!みたいな方向と勢いで吹っ飛んだりするし、なんていうんでしょう、画面にパースがあるんですよ(笑)
髪のなびき方、コートのはためき方、リアリズムじゃなくて、漫画。最初感じがちな違和感はこのへんなのかなー。かつみさゆりのかつみのネクタイみたいに動くから(だいぶ違う)
そしてモノクローム+Color!!
し びれる~~~~っっ!!多色刷り大好きマユミンにとってはこれほど刺激を受ける画像はねえですだ~!ってくらいに、しびれました。もうね、印刷屋さんに 「カラーの方が安いんですよ?」って念を押されたって年に一度は3色刷りの本を作るのよ!ってなくらい、好きなんですが(いつか、4色刷りでフルカラー本 を作りたいって職人かよ!)、これはもう、すごいセンスとしか言いようがありませぬ。
印象的に、かつ浮きすぎないように、「ココだ!」ってところに乗せてある。
ゴー ルディのブロンドとルージュには印象的な「運命の女」を感じさせるし、ベッキーの青い目には「若い娘の打算と移り気」がこめられてる気がするし、ちょっと 番外だけどケビンに当たるハイライト、は後々の枢機卿の言葉につながるものが(ただ、眼鏡が光ってて怖い!というのがホントのところかもだけど)ある気が したんですよ。か、考えすぎか。
まあ、いいや。格好良いんだってばよ!!!ってことが伝われば。
◆Music◆
ロッ ド君MOVIEにしては「ラテン」色も「テキサス・カウボーイ」色も薄かったですねー。最初は寂しいなあ、と思ってたんですがどっこい。これはロッド君の 言うところの「フランク・ミラーのシン・シティ」なんだ、ってことなんですよね。あれだけの強いオリジナリティを思ってる彼がここまで徹した愛に感動で す。
はじめは真弓リスペクト(ていうか、大御所すぎるから)のハンス・ジマーに依頼をしてたってところも、60年代のハードボイルドテイストと交 響曲的な曲構成を作れる人だと思ったからでしょうね。さすがにビギンズとかぶってた巨匠は断ったんですが、そのかわり別の二人を紹介。グッジョブ・ジ マー!
この二人についてはまったく詳しくは知らないんですが、いい仕事してますよ~っ!昔のスリラーを思わせる引きの強いストリングがあったかと 思えば、スチームパンク(だと思ったんですよね、この時代感。まあ、主観です)っぽいビートも感じさせる曲あり、で、ロッド君らしさもちょこちょこ見るこ とができるギターの音。
クラシカルなピアノもポイント高いですよね。むふー。
惜しむらくはサントラに予告とかで流れてるあの曲が入ってないってこと!えーん。iTuneで買えるかなー。あれだけでいいんだよなー。(なんかアルバム高いし!)
◆Story◆
『The Hard Good Bye』
一緒に過ごした時間は一瞬でも、それが残りの永遠を賭けてもよい愛に変わることもある。
それを知り、貫いた、一人の男のストーリーです。
「無 骨で、乱暴で、何のとりえもねえ俺だけど、愛しちまっていいですか?」という…感じにとって見てました(なんか、いきなり日活っぽいな)。だってマーブ、 純なんだもん。すっげー、顔のこととか気にしてて、でも女に手を出す奴は許さねえっていう硬派っぷり(ウェンディへのあれは暴力じゃないの、優しさな の)。
ぶっちゃけやりすぎだし、頭もいかれてるんだけど、はじめての感情の発露が彼の持つ残虐性を加速させてしまったんじゃないかな、と。ゴールディとそれ以外に線引きがされるような形で。いやー、純愛だな、と。
ウェンディも良い女だよな。
Who am I ?ってのは私もよく使うモチーフなんですが、私はゴールディじゃない!という気持ちがないわけないのに、あの抱擁。
で、マーブも彼女に仇を討たせなかったのは、彼女には彼女の未来があるからなんですよ。俺の分は全部ゴールディに捧げよう、だからかまやしない、みたいな、みたいなー(涙)
いやー、泣けたぜ。
それ以外のところではやっぱり猫ひろし、基い、ケビンですかねえ(笑)
あの動きが「らっせーらー、らっせーらー!」っていう彼のネタに…思えてしょうがなかったんですが。ジャイアン・セーターも…なんか、こう、キワモノ道ここにあり!なキャラクターを熱演…すごいよ、リジ。
で、前にも書いたハイライトとかが「光に触れた」(だっけ?)っていうところを強調してるような気がしたのさー。のさー。
でもさらりいととんでもないことを言いまくってる枢機卿のが、おいら、怖かったですだよ。
『The Big Fat Kill』
普 通に楽しめる(?)エピソードでした。ごく普通のアクションものにもあるエピソード展開。ある事件がきっかけで裏切り、追うものと追われるもの、YESと NOを天秤にかけなくてはならない人質、ドンパチがあって、勝利!というスタンダードな流れ。緊迫感もあるし、画面は派手だし、ミホはすげえし、よかった です。
そして、デルトロ劇場に釘付けでした!!えらいなー、クライブ!あれをグリーンスクリーンの前で二人きりで演じるなんて。私だったら、笑い死ぬ!!
ただ、もうちょっと「エリート・刑事」で人気者だったのに堕落しちまったのさ、的な前フリはあってもわかりやすかったような…、あぁでもコップだってわかっちゃダメだったわけだから仕方がないのか。
相変わらずきもっち悪いしゃべり方が大好きですv
ど の女が好みかと言われれば、実はナンシーちゃんよりシェリーだったりするわけですが(ダメな金髪大好き)、がんばって欲しいけど、ずっとダメでいて欲しい キャラ(笑)相手がゲイルじゃあ勝ち目は…厳しいなあ。でも、あの声いいなー、なんか。でもプッツンキャラ、うますぎてびびります。ほ、本物??(笑)
にしてもミホはすげえ。ベニハナ食べに行くたびに彼女のことを思い出すんでしょうが、とにかくすごい。いい仕事してますよー。映画の中にキーキャラなのに二人も台詞がないのがいるってのもすごい。ビジュアルと表現の勝利ですな。
ゲイルに完全忠誠誓ってる感じもかわいかったです。狂犬を手なずけてるような、ゲイル。さすが、女王様(←なのに縛られたりして、アイデンティティが・笑)
ラストちょっとだけ笑っちゃったのは、クライブだけにぐるりと取り囲んでいた女達が「ナイツ」に見えました。また君、守ってもらってるや~ん!って(笑)
続編が楽しみですね!たとえば、どれだけドワイトの天使だか女神だかは増えていくのか、というあたりが(笑)シェリーがそこに入ってなさそうで、かわいそう。
とりあえず、赤のコンバース、ゲットだぜーーー!!(何でも影響される真弓であります!)
『That Yellow Bastard』
私の趣味を知ってるいらちゃんはすぐにわかったそうです(笑)じゃぐちさんもここで泣いたんだろうなーってのは気づいておりました。
ええ、そうです。
ブロンドのかわいい娘が老刑事に惚れる、このエピソードで私が泣かないはずがない、萌えないはずがない!太陽が西から上っても…(しつこいからやめる)
…と、いうわけで、開始早々、ジョシュがいなくなってすぐに大泣きする羽目に至りました。ブルース・ウィリスで泣いたのはシックス・センス以来です(それもどうか)
有力者の息子を逮捕できない、というのはお約束の一つ。しかしこいつはまたぶっちぎりの困ったちゃんです。それでもこれ以上の犠牲を出すわけにはいかない、と老刑事ハーティガンは立ち上がる…。
・定年前夜
・狭心症
・相棒の裏切り
三連コンボに息も絶え絶えな私(苦笑)それで、助けた相手が「I Love You」ですよ。11歳の少女の初恋(であって欲しい)が死に体の老人に向けられる。究極のつり橋効果だとは思うんですが、そんなこともあったよね、で終らない愛の物語がはじまるんです。
いやー、ここで前の2つの話がはさまるもんだから、世界観も深まってきてるし、かなり重く伝わってくるんですよねー。
一 方通行の手紙、ナンシーにしてみればハーティガンが読んでいるのか、それとも生きているのか、もわからなくて不安は募ったことでしょう。8年も、自分が何 が好きで、どんなことをやっていて、どんな友達がいるのか、とヒトコトもかけないで、それでも毎週書きつづける。強い子だ…。
おじさんがクリスマスのように楽しみにしてる気持ちもあの狭い牢屋でだけしか映らない映像でじーんときます。
もうね、おいちゃん(真弓)は…再会のシーン、明るくなくてよかったと思いました。すっげーーにやけてた。にひゃーって(ひどい顔)笑っちゃいました。
あの「おじさま!!!」スマイルに変わるまでのナンシーちゃんの顔の表情の変化!ずっと、ずっと、ずっと心に抱いていた思いがあふれ出して、チュー!!!!
い、いいなー、ハーティガン!!
マーブが「やれやれ」って顔しながらもうらやましそうだったのがかわいかったです。
それからさらに息も絶え絶えです。不整脈です。
だって、怒鳴られて「しっかりしなきゃ」って顔になって「ごめんなさい、動揺しちゃって」と気丈に振る舞って見せたり、ナンシーちゃんのすべてに萌え萌えです(こら……)
馬鹿息子の執着と気味の悪さが二人の純愛を引き立てるっちゅーか、本気で肩入れして自警団でも結成したくなります(本気)
それからモーテルですよ……。ここは是非見てください……上目遣いの好き好きオーラを出すナンシーちゃん、おじさんは不器用なんだ、こんなこと許されないんだ、とかどぎまぎするあたりもたまりません。突然語彙がへぼへぼなのは興奮してるからです。すいません(汗)
ハーティガンのモノローグがいっとう好きですね。自分のことをおいぼれというところもそうだし、拙い感じと、ナンシーへの思いがこめられてるところも!ぐっときますよー。ああ、好きだーーー。見習いたい台詞回し満載です。
さらわれたナンシーを探して、すべての力を振り絞る姿。気丈にそんなハーティガンだけを信じていくナンシーの姿。これが愛なんだーと叫びそうになってました。
そして、おじさんの出した結論も、愛なんですよね。
でもでも、甘ちゃんなことを言えば、シン・シティから逃げて二人で幸せになって欲しかったけど。それじゃあハードボイルドが駄目になるのか……。
ここで「The Hard Goodbye」の中でのナンシーちゃんのあの台詞が思い出されます。
「あなたもこの町を出ていくの?」
原作がまだ全然わかってない状態なので映画版で感じたことなんですが、この時点でナンシーは「ハーティガンが二度と戻らないこと」を何となく知ってるってわけですよね。時間軸としてケビンを「ヤッチマイナー」した後なんだから。
それであんなに優しくマーブにビールを渡して、ウェンディを送ってあげることができる。ああ、ナンシー、俺の天使だ!!!
それがわかって、また、泣きました……。幸せになってくれー、ナンシー!!
自分が傷つき,悲しみのどん底にいるのに人に優しくできるって…素晴らしいことですよねっ、く~~~~っ!たまんねー!
『e.t.c』
ロッ ドのまぶだちジョシュ君が最初と最後をきっちり締めてくれましたな。パイロット版(というか、フランクに売り込むための同人ムービー・笑)に協力をして、 そのまま「The Man」になっちゃった。もっとおっさんでもいいかな~とは重いましたが、なんだかジョシュ君は「モテモテボーイ」路線でいて欲しいと思ってる人が多いよ うなので(EX.ハリウッド的殺人事件)そこれはこれでいいのかな。
きっとジョシュ&リジはワンダーランドで遊んだ気持ちで、楽しかったんだろうな~。
さて、もうおうちにはアメリカ版がやってきましたので、フル英語字幕で見たいと思います。コミックスの台詞をほぼ全部そのまま使ってるということですから、かなりのロジックが組み込まれているはずなのです!押韻もチェックしたいし!
ていうか……
あたし、すごいマニアな人みたい…(引いた?!)