1/10 田舎町をぶらぶら歩いてもよろしいですし?

バスの中で嵐を見つつ曇り→晴れ→小雨

ふう、今日は楽ちんプランです。日本の代理店に頼んでおいた「コッツウォルズ」への日帰り旅行のんびりバス旅行!蜂蜜色の壁が並ぶイギリス水彩画の聖地と も言われるコッツウォルズはロンドンから車で二時間くらい、オックスフォードを越えたところにあります。そのうちにマルボーロ公爵のお城があったりするん ですが、イギリス貴族って本当にいたんだーーー!と思わずにいられない広大な敷地、立派な公園、門、建物!もちろんオプションで森につながっているんです (笑)はい、できますよー「森の中では俺のものと言え!」ってやつが(笑)
さすがチャーチルを出した家柄の本家、今でも力は抜群に強いようです。
色んな街を車窓から眺めながら、はじめの街ブロードウェイに到着。
確かに色んな建物は小さくてファンタジーの中から出てきたような感じでかわいいんです。こぢんまりとした庭とか立て付け悪そうな窓(笑)とか、ホビットさんのおうちみたいで。

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ただ、なんつーかこの街についた時間はまだ天気が悪くって(車窓で一時嵐でした)おどろおどろしい雰囲気に充ち満ちていたんです(笑)ツタや木のからまる煉瓦の壁とか…。

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「このおだやかで美しい村ではじまった悲劇に、僕らは後から戦慄することになる…。」
とか言いたくなってしまって。ちょうど飛行機の中で「ヴィレッジ」やってたせいか、ついつい(笑)
このあたりの区画を区切る壁はドライウォールって言ってつなぎのセメントを使っていない煉瓦壁なんだそうで、ちょっと力をこめて押してみたい気持ちを………抑えなくてはなりませんでした。だって崩れないかどうか気になるじゃんー。

あとストウって街とボールド・オン・ザ・ウォーターだったかな?パンフレットも何もないんでガイドさんの言葉だけが頼りです。しかしこのガイドさん、ガイドっていうより隊長でした(苦笑)冒頭のタイトルがその人の口癖で…。
「この街でお食事をとられてもよろしいですし?テイクアウェイで食べながらぶらぶらしてもよろしいですし?」
って言うんですが、この口調たるや!!すっかりうつってしまいます。よろしいですし?なんて言われたらやっちゃいけない感じじゃないですか(笑)は、隊長!と思わず敬礼したくなるくらいのまた語気が凛々しくって。
シー ズンオフで閉まっている店とか全然調査してくれてないのし(泣笑)こらーーー!って気もしたんですが、何しろ逆らえない気がぎゅんぎゅんします。だって 「おトイレ、ここのパブで借りれるかしら?」と尋ねた主婦の方に「あー、わかりませんけど、交渉してください」ですよ!!(笑)この方、海外慣れしてらっ しゃるからよかったものの、はじめて旅行だったら途方にくれるところです。
あーびっくりした。

まあ、そんな感じで二つの街もぶらぶら。
ス トウってところで入った古本屋さんがこれまたレアレアもの大集合!!ってお店で、ディケンズ全集初版とか(欲しかったーーーー!!)シェイクスピアの書き 文字っぽいフォントで書かれた古い脚本とかありまして、中でもこれなら?と思って手にとったのがマザーグースの詩とその全ページにかわいい絵のかかれた小 さな本。あーこれなら意味もわかるしいいかも?と思って聞いたら……
「75ポンドです。」
パトロクロス似のかっこいい店員の兄さんはにっこり。
「………わーお。」
す ごいな、すごいな。28PでB6サイズ、15000円くらいだ………。わーーー。その動揺にお兄さんは物腰柔らかに他の版なら値段が下がるからと教えてく れましたが、それでも4000円。まだまだ手が出る値段ではありません。だってまだ三日目……旅は続くし物価は高いし(苦笑)
必殺笑ってごまか せ、で外に逃げ出します。が、イギリス来て驚いたのが店の人の愛想がいいこと!スペインは確かに女性に対する男性の愛想はラテンマンなので親切でした (笑)だけどこの国はなんか気持ちがいーんですよね!お買い物でおみやげ物屋さん風のところに入っても、そうでなくても必要以上に寄ってこないし、押し売 りする気もない。距離を保ってくれていて何も買わなくても優しく「Thank you」で見送ってくれる。だからあちこち見て周りやすいんですよー。
そしてご飯を食べるとき、選んだものに大して「Good!」とか言ってくれたり、お料理を置いたら「Enjoy!」って言ってくれるのがすっごいなごみます。さすが紳士淑女の国、物腰が違います(笑)
た だ小洒落たレストランでもない限り、テーブルの上で来た料理に味付けをしなくてはなりません。いやー、マスのグリルを食べたんですが、マス、焼いただ け!!ジャガイモ6個!死ぬーー死んでしまうー(笑)これから豆フィク書く時はこの辺をアピールしたいです。国際派ヴィゴには信じられない食卓に違いあり ません。塩こしょうを持って出かけるのもいいかもしれません!
一緒にごはんを食べたお嬢さんの一人がなかなかのトラブル続きで私らのトラブルなん か全然まだまだだと思いました。何せ、彼女、あの津波の時沖の上の船で過ごしていたらしいです。はじめて知ったのですが、沖の洋上が一番安全なんですね! 津波は下を通るそうです。クリスマスとお正月をそんなこんなで過ごして(洋上で待機ってむっちゃ不安!!!)何とか帰国してお友達とのこの旅行に来たそう です。無事に帰れたかしら?それがとてつもなく心配です。
ずっと曇っていたのですが最後の街に着く頃には柔らかい日差しがさしこんで、より煉瓦の 色が蜂蜜色になってきまして、かわいさ満点。ほんとピーターラビットの世界、なんですね。うさぎちゃんはいませんでしたが鳥さんはいっぱいいました。小川 が街の中心を流れていて、絵になる景色なんだこりゃ。絵をやっているおじいちゃんを連れてきてあげたいなあ。きれいだなあ。

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バスでピカデリーに戻ってくるとまたロンドンは雨模様。やや時間が早かったせいもありピカデリーからレスタースクエア、コヴェントガーデンをふらふらしま す。おお、都会だ(笑)あれかな?渋谷っぽい雰囲気です。劇場もあり、映画館もあり(ちゃんとナショナルトレジャーの時間をチェックしておいて)お店もも りもり!ああ、でも真弓も木原もあんまりお買い物が得意でない(スキル的にもテンション的にも・笑)ので人が多いとうまく見て回れません。結局本屋とか文 房具屋さんとかをちらちら覗いて、ホビーショップを発見(笑)噂のあそこ、ですね。豆たんの元定宿(配管治ったのかしらねえ・笑)コヴェントガーデンホテ ル(しかしこれは暗くて見つけられなかったのです・泣)の近くにある、大きなショップの中はワンダーゾーン!!
あああ、私が渡英前に宝くじを当てていれば!!思わず頭を抱えてしまいたくなるくらいのよーーーーーくできたボロミアスタチュー!!はじめて見ました。あーん、2万越えるのはさすがに旅も半ば、難しい、難しすぎるのよー。
やや「もう、疲れたよ…」と弱音を吐いてしまいそうな表情で したが、ほんとにリアル。やればできるみたいです(笑)でも寂しいのでFilm Totalをゲット、あの伝説の(笑)インタビューが載ってました。後はクリス特集号もゲットです。なんかバットマンはわりと美人さん系なのかと思いま す。よく見るとほんときれいな顔してるなあ。
他にも色々面白いものがぎっしりつまってました。日本のマンガコーナーにありました!!Zebra6 さんから教えて頂いた通りヘルシングの英語版!!へえ~~~、い、いいのかなあ?!大丈夫なのかなー?と手に取った巻はロンドン大炎上のはじまりでした、 あはー。まあそれはそれこれはこれなんでしょうけど、結構人気みたいだったなあ。しかしこれほど日本の漫画で英語の台詞がしっくりくるマンガもないんで は?!と思うくらい自然でした。

体力ゲージがいよいよ危うくなってきたのでご飯、ご飯。この国の食事は涙がにじむほど高額なんですが(イ メージ日本だと同じクオリティのものだと二倍見当になります)量も果てしなく多い。とってもとてもコースなんか食べれません。「ザ・ニール・ストリート」 はきのこファンのためのきのこ料理の店、とどのガイドブックにも載っていたんですが、入ってみたらなんか「この格好で平気かしら?」と言いたくなる感じの 店構えで。だけどクレア・デーンズ似の(美人美形遭遇率高いなあ、この旅!)お嬢さんに案内されて無事席につけました。しかし今までの教訓を生かしてスー プとスターターだけを注文、だって無理だもん!そんなに食べれないもん!
そして来たのは後に「ノーモアーきのこ!!」と叫びたくなるほどの濃い濃い、とてつもなく濃いマッシュルームスープ。いや、これはマッシュルームペーストですね。我々はホビットさんにはなれない模様。おいしいんですが、量的に果てしなくつらかったです。

そ んなこんなで本日もばたんキュー。普段よっぽど起伏に乏しい日々を過ごしているのか、体力ゲージがやばやばです。あっという間に眠くなってグー……。なん ですか?ナイトスポットなんて知りませんよ!まるでロンドンの小学生のように早く寝てます、zzz。意識を失うように…。駄目だ、原稿進まない……。これ だって後で書いてる(泣)

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