1/8 ただじゃはじまらない、摩訶不思議アドベンチャー!

曇り/小雨

前の晩から木原君が泊まりに来ていたこともあり、のんびり出発となりました。でもすでに荷物が果てしなく重い…。シャープやら原稿やらノートPCのせいか もしれないけど、重すぎる。先行き不安になりながらも田舎暮らしで何のメリットがあるかと聞かれればもはや成田空港に近いと言うことだけ!という立地を生 かしてそう早くもない時間に出発進行!
さて、正月明けということでBA006便(何でこの便を選んだかっていうと11時出発というタイム・メリッ トの他に006だからです。ちなみに帰りは007便です。)は超混んでてチェックインまでやたらと並ぶことに。そして次々とごく普通の観光客風のお兄さん お姉さんのスーツケースがばかばか開けられてて「え、それただの化粧品じゃないの?」なんてのももりもり没収させられてました。ううう、昔シュウ・ウエム ラの化粧下地がためにスーツケースを開かれたことのある真弓は気が気じゃありません。おおお、神よー!!
しかし私も木原も何てことなくクリア「今 回こそは何もなさそうな気がしない?」「ねー!」なんてそれだけで浮かれるのにはわけがあります。中高からの腐れ縁仲間は総勢にすると10人くらいになる んです(通称アドベンチャー部・笑)が、旅行というのはたいていその中で目的や趣向に合ったメンツで色々
行くわけですよ。まあ今回はだいぶ私寄り の困ったプランに木原が保護者として着く形なんですが、これがまたアドベンチャー部史上一番「何かありそうな(あった)」組み合わせでして(汗)、みんな にめちゃくちゃ心配されながらの出発だったんですよ。で、いつもは誰かしら帰国子女がいたせいで気楽なのもあって、非常ーーーに不安になっていたこともあ り、こんなことがハッピーだったんですよねー。
さてはて、気を取り直してレートの不条理(しょうがないんだけどさー)に悲鳴をあげつつ両替をし て、おやつを買って、いざ搭乗。なんか搭乗までにほとんど時間がないってのも(余裕で二時間以上前についてたのにー)なんか珍しい。しかもすでに機内清掃 終わらずやや遅れ気味にゲートが開きます。忍び寄る暗い影に我々二人はまだ気づいていなかったので、ヴァンヘルごっこを早くもはじめておりました。真弓の ニューコートと帽子はシルエットが教授になっちまうんです。か、かわいいのになあ。おかしいなあ。

さて、乗り込みました。今は冬です、日 本はとても寒かったです。しかし私の隣の席のおっちゃんは裸の大将のようなランニング+もじゃもじゃ。もじゃもじゃはセーター一枚を超える暖かさなので しょうか!?もじゃもじゃ。でも後ろの姉ちゃんもキャミ一丁でごわす。んー、外人ってわっかんなーい、とやっぱりぎゅうぎゅうに詰め込まれてました。う おー、人多いー、狭いーー。
なかなか出発しないなーと思ってたら今度はチェックインしたのにやっぱり乗らない!って人が現れたのでその方の荷物を下ろすとの連絡が。そしてさらに出発が遅れます。
ちょっとだけ劇場として「やっぱり行くな!俺がわるかった!」「もう遅い!後は乗るだけなんだ。」「行かないでくれ、愛しているんだー!」とかあったのかな~とか考えてました。まあ、急病とかだと思いますけどね。
最 近の飛行機は座席の前にモニターがあっていいですよねー。伸びをして映画を見る必要がない(笑)微妙な機内食を食べながら「タクシーNY」見てました。結 構面白くて、ツッコミまくってました。うん、機内で見るにはちょうどいい。前私一人で乗ってた時に大泣きしてて超恥ずかしい思いをしたので。
で、 ちょっと寝てー、起きて本読んでー、モバイルでもりもりお話書いてー、ムーラン見てーってやってたらもう着陸2時間前とかで、あれ?!って感じでした。 うーん、12時間って別にどうってことない時間なんだなーと(苦笑)これがオタの特権かも。ぼーっとしてる間に妄想してメモしてぐうぐうってやってれば もー時間なんてあっという間!!ヨーロッパはいつもそこからさらに乗り換えとかやってたから体力も余ってて良い感じ。頭を固定するシートで寝やすかっ たー。にしても木原君は身動きをほとんどしないで8割方寝てました。エコノミー症候群にならんか心配でしただよ。それにもましてくしゃみをし続けてて体力 を削られてて大変そうで、降りる時は数々のスッチーやパイロットたちに「Bless You!」って言われまくってました。さい先良さそう?
で、 着陸時ですがとにかく…………揺れる。離陸時もシベリア上空でも相当揺れたんですが何でこったら揺れるだかーーー!!きっと豆たんだったら泣いてひざを抱 えるくらいに揺れました!ヒースロー周辺は強風のせいで着陸がしばらくできず、さらに一時間が過ぎます。私はついにその黒い影に気がつきました。
慌ててツアー(と言ってもホテルとエアーチケットのみのパック)の説明書を取り出しました。空港からホテルまでらくらく送迎つきなんです。………それがメリットのツアーでした。

『当サービスはお客様の搭乗機の到着予定時刻から1時間30分まで有効のものです。』

先生!!!嫌な予感がぎゅんぎゅんします!!でも、ほら、みんなこの飛行機に乗ってるからだ、だ、大丈夫だよねー?!とまだまだそう心配してません。出発当初の遅れはすでに取り戻してるので、どうってことないはずです。
そうこうしているうちについに我々は大英帝国の地に足を踏み入れました。やったーー、待ってろよーー(いないよ)!!
「…………?」
「…………………………………………?」
BA006 TOKYO PLEASE WAIT
「………遅いね。」
「なかなか出てこないねー。」
BA006 TOKYO PLEASE WAIT(何度画面が更新されたのに変わらず)
「…………。」
「………………………………足がむくんで痛いんですけど。」
結局………一時間近く、待ちました。貨物トラブルでなっかなかなかなか出てこなかったんです。もう私は手元の書類と時計とインフォメーションボードを何度にらんだかわかりません。むがーーー。

「いた?」
「いない!」
「もう一度探してくる」
「いないよー!」
………そうです、予定通りお迎え係の人は退却しておりました………。
どこを探しても見あたりません。
他の人たちはお迎えの人としっかり出会えてだいぶ楽しそうです。………(泣)
「ど、ど、どうする?」
「とりあえずコーラ飲んで落ち着こう。」←喉乾いた。
右往左往をしているのも当たり前、ホテルまでちゃんと楽ちんに着く予定だったから空港とホテル間の交通手段なんか全然気にしてなかったんですよ。そう、ガイドブックのたぐいを全部スーツケースに入れてたんですよー。ぎゃあぎゃあ。
「………ね、ちょっとあの人たち誰か待ってそうじゃない?」
「ホントだ!!」
「日本人かな?」
「どうだろ?」
スーツにジャンパーの男性と、身軽な学生さん風のお兄さんが立ち話をしてました。意を決して(おぼれるものは何にでもすがる)話かけました。
「に、日本の方ですか?」
「ええ、そうですよー。」
わ、やった!優しそう!と、真弓と木原は必死にこの窮状をアピール。どうやってホテル方面に出ればいいか尋ねました。
「あ、彼は市内に住んでる学生さんで、英語ぺらぺらなんですよ。」と、スーツにジャンパーの男性(英語の先生でした)
「ほ、ほんとですか!?あの、ケンジントンパレスの方の……」と言っていたら帰り方向が一緒なので同行してもらうことにーー。わーーん、ありがとうー、頼りないお姉さんたちでごめんねーーー。
ほっととりあえず一安心した我々はめっちゃ早歩きの兄ちゃんに食らいつきながら地下鉄乗り場に。これで駅から歩くことになってもホテルにはつくと………。

そうは……
問屋が卸しませんでした。

「あ、駄目ですね。」
お 兄ちゃん(I君20歳、カナダ生まれの英国育ち。両親はオランダに在住の超国際派!!日本には3年しかいなかったのに、物腰柔らかで日本語がうまい・ 笑!!)はあっさり言い放ちました。でも見ればわかります……だってオールシャットアウト。アウトオブサービス。大仰なフェンスを突き破るしかない有 様………。ど、どこまでこの展開は続くんだ!?
「バスにしましょう。」
よかった、ありがとう、ありがとう!!君がいなかったら僕らはこのシャッターの前に立ちつくしていたところだったよ。なんていうんでしょう、あまりにショックが続き思考回路が飽和状態……。ターミナルごっこは予定になかったからー!!
振り替えバスに乗り、Acton Townつーとこまで(これがもうほんとただの住宅街)にたどり着き、そこからやっと地下鉄に乗り込みました。うわーん、助かったーー!!!
う うう、もうホント助かりました。どうにかGloster Road駅までつきまして、I君はそのままおうちまで乗っていくということでお別れ。メルアドを聞いたのでまた何かあったら連絡します(こら)とか心の中 で思いながら頭を下げ、お見送り。地獄に仏とはこのことだよねー。

ごろごろスーツケースを転がし、ホテルにたどり着いた時もちろんあたりは真っ暗………本当なら4時頃ついてハイドパークお散歩予定だったのに(泣)しかもベルボーイいないし………。
まあ、ホテルの部屋は広くお風呂も清潔で広い!!うん、冷蔵庫が見あたらないけどハズレだったんだね!!き、気にしないよー。大丈夫、ぬるいコーラでも飲めるもん。クローゼットに洋服をもりもり入れて(長滞在はこれが便利よねー)ほっと一息。

よかった、生きてついた(泣笑)

初日からこんなんで超先が思いやられますが、夕飯を取ったレストランはおいしかった!
お店もかわいかったので、おすすめです。お兄ちゃんもかわいかったです。

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あ あ、でも他にショックなことと言えば、ブリティッシュエアウェイズの制服が替わってて(前はもっとギャルソンチックだった)、さらにスッチーの方が多い便 だったーーー!!ドキ、男だらけのボーイングvが売りじゃなかったの!?BA!!………ちぇ、楽しみにしてたのにさ………。帰りに期待だーー。

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